私はクラウドソーシング歴5年です。
クラウドソーシングを2013年から始めて今年で5年になるという事について驚きました。
さて、この5年でクラウドソーシングサービスは時代と共に発注される案件も変化していったように感じます。
2013年頃はWeb制作案件がクラウドワークスでは多かったです。
今のようなライティング案件一色ではありませんでした。
私が開業したきっかけを作ったのはクラウドワークスでした。
クラウドワークスで初月で26万以上稼いだ月が出てきたので、いよいよ開業届出さないかん‥!!という事態になりました。
その前は@SOHOやSOHOマッチングサイトで楽天ショップのトップページ、商品ページ制作、その他のWebサイト制作を細々と請け負ってました。
(月収は10〜12万円程度)
最初はフリーランスの仕事は就職活動の合間のアルバイト代りのつもりでやっていました。
それが、個人事業として開業することになるとは思いもしませんでした。
開業後は最初のように安い単価の仕事は受けなくなりました。
現在では全国の平均的なWeb制作、デザイン制作単価と同程度の単価で制作を請け負っています。
クラウドソーシングで年収はどのくらい稼いだかの売り上げを比べてみた
私はプロジェクト形式のランディングページ制作案件、イラスト制作案件、たまにWebサイト(コーポレート)20〜30ページ制作案件を受注していました。
2014年 クラウドワークスとランサーズの売り上げ合計1,113,762円
2013年の売り上げデータは会計ソフトを変更したので記載できませんが、
2014年はクラウドワークスとランサーズの売り上げ合計は1,113,762円でした。
2015年 ランサーズの売り上げ合計1,303,911円
2015年はクラウドワークスの案件の質がガクッと下がり始めたので受注するのを一切やめてました。
そのためクラウドソーシングはランサーズのみで受注してました。
なぜか前年のクラウドワークス使ってた時期より増えてます。
Web制作案件の場合は当時からランサーズの方が多かったみたいですね。
当然ながらWeb制作は案件によって単価バラバラなので売り上げもバラバラです。
この年から20万円越えの月も出てきました。
2016年 クラウドワークスとランサーズの売り上げ合計1,850,549円
2016年は開業時から依頼されてた直接案件が1件減った時だったので、かなりクラウドソーシングの案件に時間を費やしていました。
そのおかげか180万円を超えました。
色々な企業のレスポンシブサイトのデザインとコーディングをしてイラストの案件も同時に依頼されたのでスキルはかなり身についた気はしました。
以前勤めてた地方のフルタイム契約社員の年収の上をいってます。
この分だと来年200万円超えるかな?という期待は持っていました。
2017年 クラウドワークスとランサーズの売り上げ合計1,541,099円
ところが2017年4月からランサーズでWeb制作案件が徐々に減っていきました。
このタイミングを機に私は直接の業務委託案件を探し、企業と何社か契約結ぶことになります。
(実はクラウドソーシング始めたあたりから固定で直接依頼をくれるクライアントはいました。)
やっぱり2016年のキュレーション記事問題の影響が多少なりともあると思っています。
クラウドソーシング業界の信頼をクラウドソーシング運営会社が失わせたのは皮肉なことですね。
さらに追い打ちをかけるように2017年2月にNHKがこんな番組を作りましたからね。
(クラドソーシング会社と利用者の営業妨害に近いような内容で、誰の為にもなってないと思う。1企業をバッシングして非難するのは国営のテレビ局がやることじゃないと思ってる。)
副業貧乏に内職地獄?“ネット・ワーカー”残酷物語
http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3927/1.html
残酷物語というネーミングセンスはどうかと思います(汗)
私のところにもNHKは直接メールで取材を依頼しにきましたよ。
私はその時はランサーズで年末にLP案件をスカウト依頼されて、直接案件でも他所の会社から打診を受けていて、クラウドソーシングのお陰で仕事が増えていたのでお断りしました。
月に20〜40万をランサーズで稼いでた時期だったし、貧乏ワーカーには私は入らないと思われたので、NHKのクラウドソーシングをわざと非難する番組作りには興味ありませんでした。
ちなみに私もTwitterやブログでクラウドソーシングの話題を書いていたので下記のライターさんと同じく電話取材を申し込まれました。
え〜?1円も報酬なしですか。それなのにクラウドソーシング叩きするテレビ局の方がよっぽど酷すぎませんか?
NHKさんはメールでも感じ悪いので今後も私も取材は御断りします。
NHKから電話がかかってきて45分も取材に答えたけど、一円ももえらえなかった。クローズアップ現代でクラウドソーシングの闇についてやるんだって。それはいいけど45分も話聞くならお金ぐらいチョーダイ
— 名もなきライター(S.Watanabe) (@writer_noname) 2017年1月21日
クラウドソーシングは仕事完了したら発注者とトラブル起こしたりしない限りは通常は報酬は支払われます。
逆に自サイトからの直接依頼みたいに無報酬で仕事させるような非常識な発注者の方が少ないです。
(NHKも無報酬でフリーランスの人に取材協力させてるようなので非常識な仕事依頼してることになります)
昨日、私は作業日数1日でイラスト制作納品して54,000円の報酬がランサーズから支払われました。
そういう美味しい案件も中にはあります。
ランサーズなどがキャンセル多く、昔より案件が減ったのは事実としても、そこまで他社の叩く気にはなれませんね。
〜まとめ〜クラウドソーシングを使う時に気をつけること
- クラウドソーシングサイトだけに収入を頼らない
- クラウドソーシング以外の仕事もする(平日は会社員、パートでダブルワークする)or他の直接案件も受ける
- 常に仕事があるわけではないし、見積もりだけ得て案件キャンセルする発注者もいるから期待しない(応募する時は法人を選んで応募する)
- サブ収入的(副業)として割り切ること
‥のような事を受注する側は気をつけた方がいいと思いました。
以上、クラウドソーシングから受注経験のある私の意見でした。
多分、今年はあまりクラウドソーシングにお世話になる機会は少ないんじゃないかなと思いました。
去年、過去記事で採用率(当選率)の統計をエクセルで取ってみました。
この時期はweb制作案件では応募者約500人のうちの8人しか採用されていませんでした。
案件1件獲得するだけでも狭き門だということをお分かりいただけるかと思います。
クラウドソーシングも長期でフリーランスへ依頼できる直接の業務委託の形(Wantedly、Findjob)でリモートワークできるようなサイトにできないものなのかなぁ?
中には案件によっては長期契約したいクライアントもいるのではないかと。
それを在宅案件で行えるようになれば発注者も受注者の双方にとっての幸せではないかと思っています。
海外のフリーランス支援の団体のようにフリーランスの契約に関する書類とか法律のサポートとかクラウドソーシングが行ってくれたら理想だけど。
日本はまだそこまでクラウドソーシングでフリーランスが案件を受注しやすい環境づくりができていないということです。
クラウドソーシングの発注者はNHKの番組で報道されたように極端に安く買い叩く発注者しかいないわけではありません。
過去にランサーズでWebデザイン・静的コーディング制作1案件で39万円(手数料込み)を支払うクライアントもいました。
会社によって予算がかなり違うわけなので「クラウドソーシング=単価が安い」という発想自体が間違ってると思っています。
能力ある人は月50〜60万の案件とってるライターの人もいたりしますし。
業種や能力によって人それぞれなのでNHKのような「クラウドソーシング=単価が安い」な一方的な決めつけはおかしいですね。
ものすごく安い案件を受注してるフリーランスの人も価値観がおかしいわけだし、会社員ではないのでフリーランスは嫌な仕事は受けないという選択肢もあるわけです。
クラウドソーシングの影響もあってフリーランスは激増したけど、プロフェッショナルと呼べるフリーランス人口は少なくてお小遣い稼ぎ感覚の副業フリーランスが多いことを感じました。
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