Adobe XDからFigmaへスムーズに移行するためのショートカット設定方法(Mac対応)

Adobe XDのサービス終了が正式に発表されてから、多くの企業やデザイナーがFigmaへの移行を進めていると思います。
しかし、figmaを実際に使うと「ショートカットが違って操作しづらい」「XDと同じ感覚で動かせない」と感じる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、XDからFigmaへ乗り換えた際のショートカット問題を解決する方法を、Macユーザー向けに詳しく解説します。
「BetterTouchTool」を使えば、FigmaのショートカットをXDと同じようにカスタマイズできるので、作業効率を落とさずスムーズに移行できたので方法を紹介します。
目次
XDからFigmaへの移行で「操作の違い」に戸惑う理由
Figmaはクラウドベースでチーム共有や共同編集に強いツールですが、操作体系やショートカットの考え方がXDとは異なります。
特に戸惑いやすいのは次のような点です。
- 中央揃え・整列などの操作のショートカットが違う
- Macの「システム設定」でショートカット変更してもFigmaに反映されない
- XDのように直感的に「⌘+Shift+C」などで整列できない
XD時代に体に染みついたショートカット操作が効かないと、ちょっとした修正作業にも時間がかかってしまいます。
そこで便利なのが、BetterTouchToolでXDのショートカットをFigmaにも再現する方法です。
Figmaではショートカットを自由に変更できない
Figmaはクラウドアプリとしての仕様上、ショートカットを自由に編集できません。
設定画面を探しても、カスタマイズ項目は存在しません。
また、macOS標準の「システム設定 → キーボード → ショートカット」から変更を試みても、Figmaアプリには反映されないことが多いです。
つまり、現状では「外部ツール」を使わない限り、ショートカットを変えることはできません。
BetterTouchToolとは?(Macユーザーの強い味方)
「BetterTouchTool(BTT)」は、Mac用の高機能カスタマイズアプリです。
キーボードショートカットだけでなく、トラックパッドやマウスジェスチャー、Touch Barの動作も変更できる万能ツールです。

主な特徴
- アプリごとに個別のショートカット設定が可能
- 既存のショートカットを別キーに再割り当てできる
- IllustratorやPhotoshop、VSCodeなどにも応用可能
- 有料(約3,000円前後)だが永久ライセンスがありコスパが高い
つまり、「Figma内でできないショートカット変更」を外側から再現可能です。
BetterTouchToolでFigmaをXDと同じショートカットに変更する手順
ここからは、実際にFigmaでXDと同じショートカット操作にする手順を紹介します。
今回は「中央揃え」のショートカットを例に解説します。
1. BetterTouchToolを開く
アプリを起動し、左上の「+」ボタンからFigma.appを追加します。
(他のアプリと区別して設定できるようになります)

2. キーボードショートカットタブを選択
右側メニューから「キーボードショートカット」をクリックします。
ここに新しいショートカットを登録していきます。
3. 「Add New Shortcut」を押す
画面下部の「Add New Shortcut」「+」マークのボタンをクリック。
新しいショートカット設定を追加します。
4. 「Trigger Other Keyboard Shortcut」を設定
「Trigger」欄で、呼び出したい新ショートカットを入力します。
例:⌘+Shift+C(これはXDで中央揃えに使われていたキー)

5. 「アクション設定」でFigmaの動作を指定
「Assigned Action」で、実際にFigma側で動作させたい元のショートカットを指定します。
「定義済みのアクションまたはキーボードショートカットを選択してください」の下のフォームに入力します。
例:Shift+H(Figmaの「水平中央揃え」ショートカット)

6. 保存してFigma上で試す
設定を保存し、Figmaを開いて実際に試します。
⌘+Shift+Cを押すと、XD時代と同じように要素が中央揃えされれば成功です。
垂直中央揃え(Shift+V)も同様の手順で設定可能です。
まとめ
Figmaはチーム設計に強く、今後のスタンダードになるデザインツールです。
しかし、XDから移行したばかりの方にとっては、ショートカットやUIの違いが最初の壁になります。
- Figmaではショートカットを直接変更できない
- BetterTouchToolを使えばXD時代の操作感を再現できる
- 慣れたキー配置のままで作業効率を維持できる
ツールを変えても「作業リズム」を変えないことが、スムーズな移行の鍵です。
私自身もXDユーザーからFigmaへ移行する際、この方法で学習コストを大幅に減らすことができました。
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投稿者プロフィール

- LP専門Webデザイナー(フリーランス協会会員・インボイス登録済)
- 約15年のデザイン経験を持つフリーランスwebデザイナー。
IT・通販・不動産・フィットネスなど、企業向けLP制作を中心に200件以上の実績があります。
現在はランサーズで250件以上の実績ある認定ランサーとしても活動中。
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